クルマに使われているオイルと言えば、まずエンジンオイルを思い浮かべますが、エンジンオイル以外にも様々な種類のオイルが使われています。その主な種類は以下のようになります。
エンジン内で「潤滑」「密封」「冷却」「洗浄」「防錆」などの役割をします。中でも「潤滑」の役割がもっとも重要で、エンジン内のピストンリングやシリンダーなどの金属部品どうしの摩擦を低減し、摩耗を防ぎます。
油圧式パワーステアリングを採用しているクルマにおいて使用される作動油で、ハンドルを回すことにより生じる力を、操舵輪へ伝える役割をします。
ミッションオイルにはマニュアルトランスミッションオイル(MTオイル)とオートマチックトランスミッションオイル(ATオイル)があり、MTオイルは主にミッションの中にあるギヤの潤滑をよくする役割をし、ATオイルは主にエンジンからトランスミッションへ動力を伝える役割をします。
ブレーキペダルを踏んだときに、その踏力を各車輪のブレーキ本体に伝える役割をします。
ディファレンシャルギヤ(デフギヤ)と呼ばれる、車が曲がる時に駆動輪の内側のタイヤと外側のタイヤの回転差(内輪差)を吸収するギヤを潤滑する役割をします。